pressentiment

5月14日(日)

 

この春から勤務先の大学で、一番きらいで不向きな何とか組織委員会の委員長を欠席裁判でやらされ、

戦いの姿勢をとらないと、どんどん自分の時間が削られていく。

ギャラリーマロニエの小品展の作品も、搬入日前日になって、やっとまともに取り組めるような状況。

で、つくりだすと時間がないのにやっぱりのめり込む。

つくることが根っから好きなので、どんどん手を動かす。

いやしかし待てよ、と踏みとどまる。

工芸的に手の込んだ作品、特殊技術・特殊素材が多いなか、自分がやるべきことは、美術のもっと自由でシンプルな提示だろう、特殊素材も技術も使わずに、と自分に言い聞かせて。

 

昨年の「新シク開イタ地」展のために膨大な数をつくった「ふたしかな屋根」群で、アトリエが埋まって混沌としている。

これを再度制作プロセスに置き戻して新たな作品を生むことができれば、これ以上、ガラクタの数を増やすこともない。

そうだ、つくることを新しい循環の中に置き戻すことが自分がやるべきことではないか——そう思ってつらつら手を動かしていると、屋根が雨水を介して天と地をつなぐこと、自分が雨樋のかたちや素材にずっと関心をもっていることを思い出した。

(思い出すというのが、情けないところだ。それほど創作から離れた時点に芸大の仕事で追いやられているのだ。)

まもなく単純な手段で屋根から地面に垂れる雨水の造形ができた。

ふたしかな屋根:予感

屋根のかたちや傾き、支える仕組みから無数の絵画的建築的造形が可能との感触をもっていたが、

さらに屋根から落ちる水やその仕組みも取り込める感触をもった。

これはいいことか、悪い蛇足か、まだわからない。

それでサブタイトルに「予感 pressentiment」とつけた。

イエが流されて崩れるかもしれない。

 

 

serpent au printemps

2017年5月3日(水・祝)

 

5月になった。

心配していた庭のクスノキも、幸い若葉がいっぱい吹き出して、新緑に染まっている。

連休だというのに、たまった仕事の処理で遠出できない。

近所の奥海印寺の大きなお屋敷の石垣に、蛇をみつけた。

蛇

ずっと忙殺され続けていて、ブログの更新もできないでいた。

今日、やっとフォーマットを変えた。

テンプレートwhite wallは、巾が広すぎて(960px)落ち着けないでいたが、cssを編集して800pxに狭くした。

2カラムにしようとしてほかのテンプレートも検討したが、どれも広告表示をとることができない。

なぜかこのテンプレートだけが広告なしにできる。

サイドバーの要素が一番下にくるのでスクロールが面倒だが、シンプルさは替え難い。当面これでいこう。

Headerの背景色に用いたのは、仙斎茶(#474b42)。暗い緑がかった茶色だが、モニター上では色味を感じにくい。

ともあれ大事な備忘録なのだから、もっと更新を怠らないようにしなければ。

 

昨日、愛車のホンダAPE100のエンジンから異常音がした。

エンジンオイルの交換を怠っていたために、エンジン内のカムの軸の部分が摩擦を起こしているのだろうか。

モトサイクル・ヤマザキのおやじさんに直すのは無理と言われる。

摩擦音がするだけで、駆動には影響ないようだから、これから大事にのらないといけない。

もうAPE100のようなタイプの単車はないのだ。

 

Volcan Nishinoshima encore actif !

20 avril 2017

 

一時、噴火活動を停止していた西之島が再噴火した。

 

西之島は大陸の赤ちゃんとして、「新シク開イタ地」展で、人間と土地の関係の参照モデルとした思い入れのある島だ。

昨年秋には研究者が上陸し、生態系の調査もはじまっていた。

ぼくにとって、西之島は終わったのかと思っていた。

だが、西之島は死んでいなかった。

これが人為を越えた自然だ。

感動する。


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朝日新聞の記事から:

http://digital.asahi.com/articles/ASK4N5RS1K4NUTIL02X.html

 

同。三好和義さんの写真がすばらしい。

http://digital.asahi.com/articles/ASK6J7W53K6JUBQU017.html

 

噴火活動も「前回並み」。島はさらに拡大する。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12995484.html

 

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もっかの西之島の大きさを居住地と比較するという面白いサイトがあったので、やってみた。

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西之島の大きさ

 

 

2.5 dimension

4月9日(日)

 

ギャラリー・マロニエのグループ小品展『2.5次元』展の最終日。

2007年から続く企画展で、たびたび参加してきたが、今回のでシリーズ最終となるとのこと。

画廊主の西川さんから送られてきたDMには、2.5次元を立体と解釈する考えが掲載されていたが、ぼくはずっと絵画的なものと考えてきた。実際、展覧会タイトルの副題には「絵画考」とある。

なので、出品作品にコメントを求められたとき、「2.5次元をあくまで絵画的なものと考えてきた。立体作品になってはダメだというふうに」と書いた。

だいたい近年ずっと制作している「ふたしかな屋根」シリーズは、傾いた屋根の面そのものがテーマだ。

傾いた面には、絵画と立体、造形的なものと形而上的なもの、天と地、光と影、人間と自然、見えるものと見えないものといった、気になる命題のすべてが集まっている。「傾き」には見るものの身体も含意されている。端的に2.5次元そのものである。

 

今回は、東北に旅立つ直前の3月25日(金)に、過去のドローイングをもとに制作した。

材料費はほぼゼロ。

toit incertain

最終日のパーティで、画廊の方が購入されたことを知る。

「2.5次元展の記念に」と言われたが、価格が安かったせいもあるだろう。

だいたいぼくの作品は、一部の作家や画廊の人が気に入ってくれるが、一般受けするものでない。

 

2.5次元のシリーズ、個人で続けていこう。

 

 

Resources artistiques

23 mars 2017

 

2015年の"still moving"での作品《Tracing Suujin》以来、崇仁地区の活性化と歴史文化保存に取り組む地域の中心人物・山内政夫さん(柳原銀行記念資料館事務局長)に請われ、崇仁エリアマネジメント/歴史景観文化研究部会に協力している。

 

山内さんらは今度、高瀬川の保全を軸に地域コミュニティの再生に取り組もうと、高瀬川保勝会をたちあげ、川掃除のイベントを企画された。

それに先立って、2月まで柳原銀行記念資料館で開催されていた「デラシネ――根無しの記憶たち」展(同館と京都芸大芸術資源研究センター共催)で地域の古いアルバム写真を見て、興味深い写真を2、3スナップしていた。

山内さんの企画を聞いたとき、すぐに使える写真のイメージを思いつき、パパッと広報用チラシをデザインした。

山内さんは気に入って、pdfファイルにどんどん文字情報を付け加えるので、デザインし直して印刷にまわした。

A4片面カラー、200枚、2日納期で約3500円(上質110kg)。

 

自分としては、芸術資源研究センターがスキャンして掘り起こした地域の「芸術資源」(この場合は無名の記念写真)を未来に向けて活用した一例のつもり。

 

このところ、デザイナーのチャンネルで活動することが多い。

 

高瀬川保勝会チラシ20170408

 

ぼくも参加するつもりだが、4月8日って、川に入るとまだ寒いのでは・・・。