Reprise de la croisiére du Canal Biwako

mercredi, 28 mars 2018

 

3月29日から琵琶湖疏水の通船が再開される。

それを記念したセレモニーに上下水道局から招待された。

四ノ宮船溜の案内板、および南禅寺船溜のドラム工場の案内板をデザインしたことによる。

後者はなんとか前日の27日に設置が完了したらしい。まにあってよかった。

 

インクライン

インクラインも桜が満開だ。観光客がすごい。南禅寺にも近いし、インクラインは人気らしい。

たしかに船をひっぱりあげた傾斜鉄道の線路は、人の心の牽引力もすごい。

こんなところに「廃線跡」というのも人気の要因だろう。

インクライン案内板

インクラインの案内板をデザインしたのは何年前だったか。

まだ当時は京都の観光客も今ほどではなかった。

バイリンガルにしておいて正解だった。

疏水通船再興セレモニー

ぼくは「関係者」ということで招聘されている。

セレモニーは13時45分から。

挨拶する大津市長は女性だった。越直美氏(1975〜)。右手に門川京都市長、その横に三日月大造滋賀県知事(1971〜)。

疏水通船再興セレモニー

東山ロータリークラブから贈品目録の贈呈。

ぼくのデザインした案内板は、寄贈品の一部で、「通船に関わる物品」という扱いだった。

ふーん・・・

疏水通船再興セレモニー

セレモニーのあと、ふるさと納税を納めた人たちが特別待遇で乗船、琵琶湖へと疏水を遡るクルーズに出発。

疏水は浅く狭いので、船が通るとかなり大きな波がたった。

船の設計や運航技術に特殊な配慮が要請された理由がわかった。

疏水通船再興セレモニー

春シーズンは予約がほぼ埋まったという。

これはぼくのデザインではない。

 

疏水通船再興セレモニー

南禅寺舟溜前の琵琶湖疏水記念館のデッキには、「疏水カフェ」というのが設けられていた。

奥に動物園、カーブした屋根のあるデッキの下が例のドラム工場

ドラム工場案内板

同じセレモニーの一環でドラム工場を公開。

大勢の人が訪れていた。案内板、まにあってよかったと改めて思う。

ドラム工場案内板

 

ドラム工場案内板

案内板の色は合格点だが、この脚はひどい。

地面に埋込むことができないので、一つ250kgのコンクリートの脚をはかせているそうだ。

それにしてもひどいプロポーションだ。なんだかヤケクソに見える。

ドラム工場鑑賞デッキ

セレモニーに合わせて、ドラム工場がこの日だけの限定公開。

たくさんの訪問客でにぎわっていた。

ドラム工場鑑賞デッキ

驚いたのは、ぼくが観賞用デッキとして提案したものがほぼそのまま設置されていたこと。

ただし使われているのは、既存の材料。

ドラム工場鑑賞デッキ

特別になかに入れてもらった。

入口の鑑賞用デッキの横の板扉は、昔の便所跡だ。

照明具もセットされていた。

 

dessin_deck

 

しかし、忙しいときにいっぱい仕事したなあ。。。

 

nettoyage du canal Takasegawa vol.10

vendredi 23 mars 2018

 

日中、大阪へ。

東洋陶磁美術館の「唐代胡人俑」展。きわめて高度な人物造形。

副葬品だったということは、今のように展示(不特定多数の目にさらすこと)を前提とした造形ではなく、死者のまなざしに向けられた造形だったということ。生(者)と死(者)が地続きだったということもあるのだろうが、作り手の強いモチベーションの所在が気になる。

いや、そもそも美術が同時代に生きている人間の目を意識するようになったのは比較的新しいことだろう。

 

+1art ミコライ・ポリンスキー Mikołaj Poliński

ポーランドの画家・理論家の詩的な絵画インスタレーション。

 

帰宅後、崇仁高瀬川保勝会の川掃除チラシを入稿。

 

崇仁高瀬川保勝会チラシ2018/4/7

 

崇仁高瀬川保勝会チラシ2018/4/7

 

4月7日は、川掃除に生きもの調査、さらに「七条大橋をきれいにする会」との合同花見会と盛りだくさんだ。

だが、桜の開花報がもう出たから、4月7日には桜はもう散っていて、花見はできないのでは、と心配。

ならば、4月3日には崇仁テラスの再制作を終えてしまおう。

 

シラバスを早く出せと教務課から急かされる。

 

 

Repérage pour l'exposition

lundi, 19 mars 2018

 

6月に予定しているグループ展「複数形の世界のはじまりに」の準備のため、東京都美術館に行く。

 

ぼく以外のメンバーはみな東京芸大出身なので、東京都美術館は卒展の会場としてなじみがあるだろうが、他所者のぼくには公募展会場とのイメージしかない。

だがギャラリーBを作品のニュートラルな展示会場としてでなく、器である東京都美術館や、それが位置する上野公園の歴史的空間的コンテクストをも読み取ろうとする。その点は勉強になる。

 

展示コンセプトとして共有されているのは「集落」というキーワード。

(近代都市のような)計画型秩序ではなく、さまざまな原理とレイヤーで複数の時間や空間が外部ともつながりながら交錯するようなあり方をめざす。

もうひとつのキーワードは「粘菌」。これは近代以降の芸術が前提とするアイデンティティをもった「個」という概念から離れて、固定したアイデンティティもなく振動し流動する主体間の関係性を志向する。だから通常のグループ展でもなく、コラボレーション展でもない。いわば「粘菌集落」としての展示空間。

 

その手がかりとなるのが、集落が一般に強い関係を持つ「地形」だ。

展示室の床はもちろん「反-地形」だし、起伏もないが、前回の下見(1月15日)のとき、床レンガの種類が複数あることに気づいた。

ある部分が異なる時代に敷き直されたようなのだ。

床=河原

一見単一に見える展示室に複数の時間の層が埋込まれている。

 

床=河原

 

古い方のレンガの目地だけにマスキングテープをはって、わずかな床面の時間のちがいを浮かび上がらせることを試みる。

実際にやってみないとわからないが、「ときの河原 Riverbed of Time」が展示室の床を浸食するは悪くないように思う。

 

だが、問題は展示空間の現場施工がどれくらい許されるかだ。

公募展のように、持ち込んだ作品を陳列するだけという前提で管理がなされている。

資材の確保も問題だ。企画展の会場施工で余った部材がほしいと学芸員の人に言ったら、即断れた。

近くに東京芸大があるので、行ってみる。

 

東京芸大ゴミ置場

使えそうな木材ゴミがいっぱいあった。

時期にもよるのだろうが、京都芸大よりはるかにきれいに整理されている。

油画の小山穂太郎教授、芸大に新しくできたキュレーション専攻の長谷川祐子教授と久しぶりに会う。

 

上野公園にて

東京都美術館で興味深いことを聞いた。

東京オリンピックに向けて、今都内各地で再整備が行なわれているが、上野公園では噴水を地面より低く下げて、東京国立博物館のファサードを見通し安くしたという。

行ってみると確かに低くなっている。池の縁面が地面と同じレベルだ。

 

上野公園にて 段差は40cmくらい?
 展示室の床の一部をこれくらいアップするのは悪くない。

 

 多くの集落には、たいてい眺めのいい場所がある。

 地形の凹凸から視野の豊かな変化と広がりを抽出しているのだ。

 

 オリンピックを前にパースペクティブの操作を進める

 メトロポリスのやり方を、反転することを考える。

 

 

上野公園

上野動物園のパンダを見る人の行列のために、広大な面積が確保されていた。

 

なんにせよ、「集落」という視点から現代の都市空間の造作を見ると面白い。