décomposition de la Terrasse

3 juillet 2018, mercredi

 

今度の展覧会のぼくのパートは、川や河原をテーマとした。

高瀬川の映像を《パラ河》と称して、テラスに埋込み、70年代の床レンガのすべての目地に青いマスキングテープを貼って、《ときの河原》と命名し、それに重ねて《ふたしかな屋根》群の集落《パラ村》を広げた。

 

2018/6/30

《パラ河》からはたえず水音が会場に流れる。のぞき込む親子。

一瞬だけ亀がこちらに飛び出てくる場面がある。

riverside of time

会期も終わりになると、テープはだいぶ傷んでいたが、はがれた部分は予想ほど多くなかった。

 

最終日の7月1日の夜に作品の撤去と梱包をはじめて、2日にほぼテラスの解体は終わる。

riverside of time

テラスの下のレンガの目地にもテープを貼った。やり始めたとき、かなり重労働になるなと不安だったのを思い出す。

床

 

tape

はがしたテープを丸めて、粘土球のようにした。

小野さんの《粘土返り》へのオマージュとして、最後に一人サッカーをして遊んだ。

 

床

展覧会は露と消えた。

 

Zine

小野さんがZineと称して、展示会場の記憶をコンパクトにまとめてくれた。

計12個。つくるのを手伝ったが、とても勉強になった。都美術館に一部を進呈した。

 

富士山

午後5時半、小野さんの車に資材を満載して都美術館を出発、二人で帰路につく。

初めて首都高を走る。

東名に乗ったとき、富士山が見えた。

 

長岡京に帰り着いたのは深夜2時。

 

 

 

Endless Box par Mieko Shiomi à la dernière jour de l'exposition

1 juillet 2018, dimanche

 

展覧会最終日。

朝10時から、塩見允枝子先生から提供を受けたパフォーマンス作品《無限の箱から〜東京集落会議のために》を「演奏」する。

観客があまり来ては対応できないので、ほとんど告知もしなかった。

 

ぼくを含む「複数形の世界」のメンバー5名に加え、塩見作品の「演奏」経験豊かな詩人のヤリタミサコさんが参加下さり、いろいろリード下さる。

ぼくの役割は、塩見先生から指揮者と指定されている。

箱にランダムに曲名を貼り、大きさの順にはずしてテラスのうえに積み上げていく。曲名のついた箱が出てきたら、それを声に出して読み、各々のパフォーマンスを促す。

 

素人だから、パフォーマンスのそれぞれの時間がぴしっと決まらなかったものもあった気がする。

だが、60〜70点くらいはいけたのではないか。

三つに積み上げた箱の山が倒れることはなく、テラスに新しい地形が加わった。

会期中に変化する展覧会が実現できたのはよかった。

何より、フルクサスという上の世代のアーティストともつながってできたのがよかった。

 

エンドレスボックス
 

ニューヨークから戦後日本美術の研究者の由本みどりさんが見に来られていた。

美術評論家の小倉正史さんも岡山から駆けつけて下さった。

 

思えば、設営のときにテラスの床下に収蔵庫をつくり、透明アクリル越しに塩見先生の《エンドレスボックス》と指示書を見れるようにしていた。

最終日にその《終わりなき箱》を収蔵庫から取り出して、パフォーマンスのスコアとして使い、半日だけテラス上に展示するというのは、悪くなかったと思う。

 

 

nettoyage du canal Takasegawa vol.13

mardi 26 juin 2018

 

今日は朝からデザイン作業が続く。

 

(1)「複数形の世界のはじまりに」のウェブサイトの補強

とくに29日の「複数形の散歩」の告知ページのアップとそこへのリンクの工夫。

ふつうに告知できたらいいのだが、人が集まりすぎるとだめになるので、用心深くしないといけない。

 

それにしても共催である会場管理を企画グループ側にすべて委ねるというのは、はじめからアーティストに責任を負わせる姿勢で、のびのびできない。美術館としてはありえない態度だなと思っていたら、東京都美術館は学芸員がイニシャチブをとるまともな美術館ではなく、指定管理者制度によって東京都歴史文化財団という法人が管轄する一文化施設=箱にすぎないのだ。

だから本来の企画や研究より経営や施設管理が優先される。学芸員室は昔の区役所の職員室のごとき殺伐とした空間だ。

いやそもそも財団のページを見たら、管轄する美術館などに「学芸課」がないではないか。管理課と事業推進課などしかない。

東京都美術館の学芸員の人たちから、一般になじみのない現代美術展の枠を守るだけでも必死だと聞いた。

民間導入による「指定管理者制度」という名の経営合理化は、新自由主義の波が美術を守るべき美術館を飲み込んでいることを示している。

1)2006年、ちょうどぼくが文化庁の芸術家在外研修で日本を発つまえの通達式で、当時の河合隼雄長官が、芸術家育成のための在外研修制度の資金を財務省から守るのが必死だと言われたことを思い出す。

2)2016年、神戸のKAVCの指定管理者が代わったとき、展覧会図録やウェブサイトその他、それまでの業績のアーカイブがかき消されたことを思い出す。

 

その東京都美術館という名の展示施設で、今同時期に開催中の「プーシキン美術館展」が7月21日から国立国際美術館に巡回すると今朝の新聞広告で知った。そちらにはたくさんの観客が訪れる。これが経済主導の文化の現実。

 

(2)崇仁高瀬川保勝会の7月7日の川掃除のチラシ。

またしても裏の地域ニュース欄は空白。

印刷会社をプリントパックにすると、上質90kg、片面カラー、100部、2営業日で1500円くらいでできる。

心配になるくらい、安い。

 

18/07/07高瀬川掃除チラシ