la fin d'été 2018

1 septembre 2018, samedi

 

8月後半は、久しぶりに映画館にいったくらいで、デザインやワークショップの仕事の連続でアタフタとすぎていった。

気がつくと、平成最後の夏が終わっていた。

 

今ごろ備忘録

8月14日(火):シネ・ヌーヴォで大林宣彦『花筐』を観る。反戦のメッセージが過剰な演出で縁取られていた。生と死の入り混じった感じは健在。

8月16日(木):前期成績をようやく提出。

8月17日(金):午後3時、京都市建設局河川整備課から児玉係長以下3名が研究室に来訪。五条以南の高瀬川の文化芸術を軸にした河川整備の方向性についてアイデアをきかれる。

MacBook Air壊れる。月曜から徳島に行くのにどうしてもノートブックパソコンが必要なので、やむなくヨドバシに買いに行く。

購入したのはMacBookPro13.3inch。OSはSnow Leopard10.6.8からいっきにHighSierra10.13.4へ。

64bitなので、32bit対応だった手持ちのすべてのソフトが走らない。しかもポートがUSB Type-C(Thunderbolt Alt Mode対応)に統一されていて、手持ちのUSBポートのデバイスが使えない。アダプタを買わざるを得ないが、ヨドバシのアップルの店員は知識があいまい。純正のアダプタは高額でぶら下げ型のなさけないデザイン、サードパーティのアダプタはデザインがよくても接続が不安定。

8月19日(日):長岡京バンビオのガラス絵消去手伝う。9/1の子どもワークショップのための透明ビニールシートを1ロール購入

(MGK-1245 120cm幅、0.45mm厚、20m)。

8月20日(月):春から三嶽伊紗、今村源、日下部一司の3氏とともに準備を進めてきた徳島の障碍者施設でのワークショップのために、朝10時前、車で徳島へ出発。神戸淡路鳴門道の淡路島北部が工事中だったため、遅れて13:20待ち合わせ場所到着。

15時から社会福祉法人・悠林舎の障碍舎支援施設シーズSeedsでワークショップ準備。

8月21日(火):シーズでのワークショップその1 からだの型取り

8月22日(水):シーズでのワークショップその2 ふくわらい

8月23日(木)複数形の世界のはじまりに」グループの三人(船木美佳・小野環・横谷奈歩)と夏合宿。

 23日(木)近江長岡の杉沢縄文遺跡訪問(立命館大・矢野健一教授)。午後台風接近。グリーンパーク山東泊。

 24日(金)琵琶湖疏水見学。13時に大津分所へ。疏水事務所の蔵田勲さんらが出迎えてくれ、車で案内下さる。第一竪坑や、ドラム工場など、一般公開されていない施設も中に入れて下さり、明治の偉人たちの仕事にふれえる得がたい時間。

 25日(土)午前中、京大吉田寮へ。中に入るのは数年ぶり。

9月中の退寮通知が出ている吉田寮について、facebook上に次のように書いた。

 

「ぼくがいたときは月300円だった。いつ400円に値上がりしたのか。もと吉田寮文化部長として、値上げに反対する。」

 

「中庭に生息するカタツムリについて、専門知識をもつ学生(なめこ)が表現技術をもつ学生(おかも)と組んで、「吉田寮の生き物生活史」というプレゼンテーションを建物入口とウェブサイト上で展開している。その一人のおかもさんが、同じ表現者の匂いを嗅ぎつけたのか、3人の寮生が北寮2階で営む「サロンひと夏」にぼくたちを案内してくれた。入れてくれたコーヒーとお菓子もおいしかったが、一番気になったメニューが「エアコン水」。彼ら曰く、「異なる技術を持ち寄ってやっている」と。こういう間接的でスマートな表現を学生時代のぼくは思いつかず、もっと直接的で攻撃的だった。
歴史的に権力(という古い言葉を使えば)は、異質な想像力や関係性を化学反応で生み出すこうしたアナーキーな交流空間をつねにおそれ、嫌ってきた。後輩である彼らを心から応援したいと思った。」

 

8月26日(日):柳原銀行記念資料館の秋の特別展のポスターとチラシのデザイン。夕方、久しぶりにスプリング日吉へ。

8月27日(月):壊れたMacBook Airを京大のクイックガレージに持っていくと、ロジックボードが壊れたらしいことが判明。Appleはハードの寿命を6年としていて、2011年のものなのでもう交換部品はないとのこと。

8月28日(火):大学でデザイン科の大学院入試をめぐる会議。夕方、10年前からドイツに留学しているピアニストの真隅政大君と再会。

8月29日(水):11時に徳島県立障がい者交流プラザに到着。先週に引き続き、13時半からワークショップ(からだの型取り)。

8月30日(木):12時半に箸蔵山荘(社会福祉法人池田博愛会の障碍者支援施設)に到着。13時半からワークショップ(からだの型取り)。

8月31日(金)翌日の崇仁児童館でのワークショップ準備。作業室の床に汚れ防止シートを敷きつめ、絵を描く予定の透明ビニールシート(テーブルクロスとかに使う)20mを5mずつカットして敷いておく。絵具はリキテックス・ベイシック。足りるか。

 

 

崇仁高瀬川川掃除チラシB

 

そして9月1日(土)午前10時〜、ワークショップ実行。

陶磁器の毛利アミコ、染織の山本紗佑里が手伝ってくれる(いいアルバイトだ)。

ワークショップ180901

 

 

Je me souviens 3.11.2011

8-12 août 2018

 

2011年以来、ほぼ毎夏、東北に行く。

最初は2011年8月はじめ、気仙沼に行き、大島に渡った()。

 

je me souviens

気仙沼のアンカーコーヒーにて

 

岩井崎

岩井崎の「龍の松」。本当に龍にしか見えない。

岩井崎

岩井崎の海岸の奇景。

台風が過ぎ去ったあとなので、波が高い。

岩の先に立って、荒れる海を見ようとしていたら、大きな波が来てまともにかぶり、からだが吹っ飛ばされた。

こういうとき、柔道をやっていてよかったといつも思う。

大けがには到らなかったが、からだのあちこちを岩で切った。

 

ほんまるの家

ほんまるの家

陸前高田市の復興も毎年見る。土盛りをした高台に昨年11月、まちなか広場というのができた。

伊東豊雄の設計した交流施設「ほんまるの家」は、東京ガスの企画として宇都宮市に設置されていたもののを移設したらしい。

柱と壁を約60mmx240mmの同じ板状の集成材だけで構成している。板を4枚組んでできた4本の柱から、樹が枝を広げるように屋根と壁の支持体を展開している。

 

追い越し坂

気仙沼から初めてBRTに乗って南三陸まで行った。

さんさん商店街も八幡川の河口に近い土盛り台地に移転していた。

もっかは堤防と護岸工事が進行中。

南三陸

南三陸

例の防災対策庁舎に近づいてみる。震災遺構として保存整備の作業が進んでいて、塗り直されている。死化粧のようだ。

津浪がこの屋上まで来たのだ。

南三陸

祈った右手をかざす。

人間には抗することのできない同じ波の力でやられた。

南三陸

八幡川の右岸は将来、公園化される。

そのための工事が進んでいる。

工事中は、状態Aから状態Bへの移行の時空がひろがる。

何ものにも属さないこうした不毛の風景に惹かれる。

 

 

Atelier des enfants avec des créatures dans le canal Takase-gawa

4 août 2018, samedi

 

朝10時から崇仁テラスで子供ワークショップ。

川の中の生きものを捉まえて、それをよく見て色鉛筆で絵を描く。のちにそれを透明ビニールシートに絵具で大きく描いて、川の上に展示するというもの。

 

聞いていたのは、崇仁児童館と東九条マダンの子供たち、合わせて約30人ということだったが、正確な数がわからないので、スケッチブックと色鉛筆の調達に悩む。色鉛筆はトンボのミニ色鉛筆12色NQ、それにB4のスケッチブック、それらを30名分、複数の画材屋から慌ててかき集める。ミニ色鉛筆12色NQがまにあわなかったので、長いものをノコギリで半分に切らざるをえなかった。

 

生きもの調査は、環境教育家の河合嗣生さんに指導いただく。河合さんは中村伸之さんと京大農学部の同期らしい。

ぼくが担当するお絵描きワークショップは、この秋に崇仁テラスで展覧会をしたいという京都芸大の2人の大学院生、モウリアミコ(陶磁器)とヤマモトサユリ(染織)に手伝ってもらう。

高瀬川こどもWS

高瀬川こどもWS

生きものの捉まえ方を伝授する河合先生。(道具類は中村伸之さんが用意)

高瀬川こどもWS

高瀬川こどもWS高瀬川こどもWS

亀をみつける。例のクサガメ、この辺りの川のヌシ。

高瀬川こどもWS

崇仁児童館の作業室に移動して、まずは河合先生の生きものの分類調査を見る。高瀬川こどもWS高瀬川こどもWS

分類されたものをよく見て、その姿をスケッチブック1ページに大きくスケッチする。名前も書く。

河合先生の分類は以下のとおり。

0 クサガメ
1 シジミ
2 ヌマエビ
3 アメリカザリガニ
4 ヒル
5 カワニナ
6 コオニヤンマのヤゴ
7 サナエトンボの一種のヤゴ
8 ナベブタムシ
9 ドンコの稚魚
10 オイカワの稚魚
11 サカマキガイ

 

春の生きもの調査のときと種類は異なるが、やはり高瀬川は、多様な生きものが棲む比較的きれいな川なのだ。

 

高瀬川こどもWS

河合先生が分類しているあいだ、クサガメを自由に描かせる。

「さっき大きな亀いたね?見たひとも見なかったひとも、自由に亀を描こう!」

 

まもなくスケッチブック上にじつに多様な色・かたちの「カメ」が現われた。

すぐにビニールに描かせなくて、採取・観察体験を経てから描かせたのがよかった。

美術を科学や日常的体験から切り離さず、地続きにすること。

そこから生まれる多様性の花々こそ祝福されるべきものだと思う。