La terre il y a cinq cents millons

samedi, 10 février 2018

 

この日、石牟礼道子さんが亡くなった。

宮澤賢治とともにぼくがもっとも尊敬していた文学者だ。

宮澤賢治もそうだったが、思想も詩も、生きとし生けるものがすべて溶け込んだ言葉の使い方がまったく異次元で、世界的にもっと高く評価されていい作家だった。

 

5億年前の地球を考える。

地球は青い海と茶色い大地の2色だった。

陸地にはまだ一本の植物も生えていない。細菌もいないから、モノが腐るということもない。

上空にオゾン層がまだ形成されていなかったから、地表は強烈な紫外線で殺菌状態にある。

細菌も生息できない完璧な不毛の大地。すばらしい。

 

そもそも太陽風に吹きさらしの地球が、地磁気に守られるようになったのは27億年前。

火星にも金星にも地磁気はない。吹きさらしの惑星だ。

地磁気に守られた地球で、ラン藻による光合成が始まったのもこの頃だ。

当時の地球上の酸素は現在の10万分の1、「酸素はなかった」といえるレベルだ。

22億年前に酸素濃度は急上昇し、現在の1%程度になった。

6億年前に酸素濃度がほぼ現在と同じような状態に達した。

エディアカラ生物群がこのころ出現する。

5.4億年前から例のカンブリア紀(〜4.85億年前)。

だがカンブリアの爆発は海の中の話だ。

陸地にまだわずかの細菌しかいない。

地表にとどく紫外線量が少なくなって、ようやく地衣類が陸上に進出する。

光合成ができる藻類とできない菌類の共生体だが、「地の衣」とはよく言ったものだ。

ごく一部の地が衣をかぶるようになったのは、カンブリア紀の次のオルドビス紀(4.85〜4.44億年前)のころだ。

同時期に節足動物も陸地に足跡を残し始める。

このころはゴンドワナ大陸が北半球から南極まで広がっていた。

 

陸地に進出したかたちのわかる最古の植物としてクックソニアというのが有名だ。

根も葉もなく、先端に胞子嚢がついている緑色の植物。

大阪市立自然史博物館に、カイワレ大根を思わせる復元模型がある。

cooksonia

 

土は、不毛の大地とそこに進出した生命のフュージョン。有機物なしに土はない。

だから地衣類もクックソニアもない5億年前、まだ陸地に土はなかったといえる。

つまり土のまったくない地表が40億年以上あったのだ。

 

そして2.5億年後以降、また超大陸「パンゲア・ウルティマ Pangaea Ultima」ができる。

気候も生態系も今とはまったく異なる地球の姿。

人間以前、人間以後の世界。想像できるか。

 

 

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