Dieu habite dans les angles

01 août 2020, samedi

 

8月1日は第1土曜日で、高瀬川保勝会の川掃除の日だった。

朝から柳原銀行記念資料館の秋の特別展のチラシ・ポスターをデザインしていて、写真のキャプションのために資料動画をチェックしていたために、20分ほど遅れて現地に着いた。

もう川掃除は終わっていた。

高瀬川保勝会

《崇仁テラス》のないさっぱりした高瀬川。

その後、造形芸大(瓜芸)の奥山愛菜たちが崇仁団地から出る廃材でつくった《neo高瀬舟》の移設に協力する。

 

neo高瀬舟

neo高瀬舟

neo高瀬舟

テラスの上に設置していたのを、下京いきいき市民活動センターに移して展示させてもらっていたが、その後、崇仁発信実行委員会の藤尾まさよさんの手引きで、るてん商店街の前に展示させてもらえることになった。

駐車場の地面の傾きを補正するゴムパッキンを展示台の下にはさんだり、解説パネルの留め方を指導したり、なんだか総合基礎の続きをやっているみたいだ。彼・彼女たちは京芸生でなく瓜芸生なのだが。

 

neo高瀬舟

白い防音壁の向こうに崇仁団地を解体している重機のアームが見える。

巨大テクノロジーがすごい勢いで破壊する生活の場に対し、そこから出た廃材で手づくりした高瀬舟。

都市の風景のなかのこうした対比がアートの位置をよく物語っている。

崇仁の背景をうまく入れて記録写真を撮っておくよう学生たちにアドバイスしたが、うまく撮れたかな。

 

そういえば、この駐車場にはかつて「平成の京町家普及センター」があり、敷地にひかれたグリッドが高瀬川の旧流路を表わしていた。その流れの方向から"Tracing Suujin"(2015)というインスタレーションを立ち上げたのだが、この駐車場の敷石の方向も同じであることに気づいた。

 

都市空間は無数のレイヤーのアドホックな積層でできているが、この駐車場の基層には旧高瀬川の流れの方向が埋め込まれている。

流れを挟んで回りには小家屋が密集し、崇仁の風景の一角を形成していた。

移設された《neo高瀬舟》の角度は、同じく高瀬川の方向に沿った崇仁テラスの上に置いていたときの角度に近い。

この場所こそがneo高瀬舟の本来の場所かもしれない。

「角度に神が宿る」と学生たちに言ったが、どれくらい伝わっただろうか。

 

 

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