mettre A sur B

25 juin 2020, vendredi

 

新型コロナウイルスの感染者数がまもなく1000万人を越える。

corona

 

今週から夏日がやってきた。天井のファンを回す。

fan

傘の柄をたたいてつくったランプシェードに風がからまる。

 

この日午後は、総合基礎にジャワ舞踊家の佐久間新さんをお招きして、「水を運ぶ」というワークショップを遠隔でやっていただく。

対面はままならないので、火曜にzoomでいっしょに収録した動画を流すだけだが、自粛している学生たちは、ちゃんと応えてくれたら、水を入れたペットボトルを運ぶだけでダンスが発生しうる事態に立ち会えるはずだ。

 

そのイントロと翌26日にやるぼく自身のワークショップ(exercxiseと呼んでいる)のために、資料や動画をつくる。

梶井基次郎の『檸檬』からただ「置く」という動作を取り出し、それを課題化する。

『檸檬』が書かれた1920年代という、美術が大きくパラダイムシフトした時代をふまえつつ、あえてアカデミックな美術史的導入にした。前日のペットボトル・ダンスとの対比も兼ねて。

レクチャー200626

レクチャー200626

レクチャー200626レクチャー200626

レクチャー200626

 

レクチャー200626

佐久間新さんが、「歩いてもダンス、座ってもダンス」と言った(たしか田中泯も同じようなことを言っていた)のを受けて、

ただ「置く」ことも美術になりうることを伝えたかったのだが、美術史を出すと、ただの「お知識」の世界に振り分けられてしまうだろうか。さまざまジャンルだけでなく、実践praxisと理論Theoriaのあいだも線引きするのがいやで、すべてを地続きにしたいのだが、通じるだろうか。まあ通じなくても、「置く」という視点を配することで、自分が回りの世界をちがう目で見れるようになったので、それでいいのだが。

で、次の課題に落ち着いた。

 

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総合基礎実技第3 課題「檸檬爆弾はいかが?」
Lesson4 置換:置くこと/置き直すこと
Exercise2「置く」

 

何かを何かの上に置く。
その行為を5 秒間、動画に撮って提出すること。
選んだものとその上下関係についてのコメントも添えること

 

・みなさん自身の「檸檬爆弾」、すなわち「みなさん自身の日常の秩序を変え、新しい視点や関係性を開きうるもの」につながることが望ましい。でもつながらなくても大丈夫。とりあえず、いろいろと「置いてみる」ことから始めよう!
・みなさんの「置く」行為の動画はひとつながりにします。そして、新しい世界の幕開けを予感させるもの(?)として、総合基礎研究室から社会に向けて発信する予定です。

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自分も言葉や体を「置いて」みた。

置く

置く

学生の提出物にあまり過剰な期待はしないでおこう。スマホの縦画面が多いだろう。

そもそもこの手の抽象的な発想は伝わりにくいだろうとはじめからあきらめている。

 

それにしてもこの週は地獄のように忙しかった。

翌27日のTheater E9の"E9 2030"は、公開リハーサルということに落ち着いたので、特別な準備はいらなくなった。

だが、夜も学生の提出作品に目を通してコメントを書く日々があいかわらず続く。

 

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