musée blanc éclairé par le soleil

19 mars 2020, jeudi

 

明日からの「崇仁テラス」設営準備で、資材チェックに崇仁小学校へ行く。

ちょうど明日(3/20)から芸資研の佐藤知久先生らが尽力する「崇仁小学校展〜記憶のひきだし/見返りすうじん」が始まる(〜月末)。

総合基礎研究室の新旧スタッフ3人による「ギャラリー崇仁完成見学会」は14日から始まっている。

ひとけは少ない。

 

小学校入り口を入ってすぐの階段下スペースの壁に、「はく ぶつ かん」と書かれたパネルが掲げてあるのに気づいた。

はくぶつかん

よく見ると、「ビオトープ博物館」と書かれた文字が白く消えている。

だから太陽なんだろうが、このパネルは、壊される小学校の記憶の継承を訴えるミュゼオロジー(博物館学)的(あるいはアーカイブ的)発想の展覧会を串刺しにしている。

文物の保存を図る博物館は通常、人工照明に支配されている。

それが太陽光で照らされるとは、博物館が破壊され、保存されるべき文物が野ざらしになっていることを示唆する。

それが白いというのも、「白」が髑髏の象形文字で、外に遺棄され光にさらされて朽ち果てていくさまに符合する。

実際に崇仁小学校のビオトープは学校閉鎖からまもなく滅んでしまった。

モノをじわりと焼き尽くす太陽光が支配する「博物館」は、近い将来、滅びゆく人類文明が展示される「明るい場所」になる。

その場所に人はいない。文字だけが踊る。

さらにパネルのドットが「デジタル」を意味しているとすれば、これはもう作者なき作品とも解釈できる。

このパネルは芸大の資料館に「保存」されるだろうか? それとも建物とともに瓦礫になるだろうか。

 

屋上に上がって鴨川を見る。

崇仁小学校
崇仁小学校

崇仁小学校の校舎は今年夏以降に解体される。

この眺めは、銅駝美術工芸高校の新校舎が竣工するまで、工事関係者以外は見れなくなるだろう。

 

崇仁小学校

伊達伸明さんがつくったミカエルがJRに向って手をふっている。

 

思えば、最初のstill moving(2015)に参加したことから、崇仁地域の動きに巻き込まれていった。

グラウンドの轍を見ながら、行き当たりばったりの自分の歩みを「見返る」。

 

崇仁テラス

明日からのテラス設営にそなえて柱を補修する。

 

 

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