Theatre E9

7 octobre 2019, lundi

 

夜7時から東九条のTheater E9でシンポ

sympo

 

京都市東南部エリア都市計画見直し素案

京都市東南部エリア活性化方針

 

求められての登壇だったが、ろくな発言が出来なかった。

もともと「発言」は自分の仕事ではないし、討論やシンポジウムも好きではない。

 

1. ぼくは「文化芸術都市」云々の議論を嫌悪する。それらは、美術館や劇場、コンサートホールといった「文化施設」が文化を牽引すると考えるが、芸術に対するとんでもない誤解だ。文化施設は既存の価値観に依拠した文化的所産の消費の場にすぎない。

2.文化芸術と一口に言うが、芸術は本来「非文化的」ないし「前文化的」なものと考える。ときに「反文化的」であったりする。少なくともぼくは文化的肥沃さではなく、文化が果てる荒涼たる不毛さを愛する。芸術と文化を何の疑問もなく束ねて考える連中に組みしないこと。

3.よく使われる「活性化」なる言葉。農耕以降の文明を根底で支配する人間中心の「開発 development」の思想が背景にある。このままではだめだ、すたれる、発展がない、だからあれこれと「開発」してにぎわいを、と訴える。人間社会や文化が廃れること、それは自然の生命を活性化することであり、悪いことではない。先住民も障害者もマイノリティも、「開発」され追い立てられてはならない。

4.上記のことはなるべく「発言」しないこと。「文化人」に組せず、離れて立つこと。

 

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