En stand-by ou la Poésie concrète

10 juillet 2019, mercredi

 

はやぶさ2が7月11日、リュウグウへの2回目のタッチダウンを行う。

JAXAの広報が充実している。タッチダウン地点付近の地形の3次元的動画(Digital Elevation Map)が見れる。

実行を遅らせたことで、タッチダウン付近の地形の把握は相当精緻になっているだろう。

http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20190710_PPTD/

 

・ ・ ・

7月10日の造形計画1Aは、【課題5 Concrete Poetryをつくる(演奏する)】を行った。

詩を作ったことのない学生に、いきなり「具体詩」をつくらせ、制作体験を味わわせる。

そのために前日、ほとんど徹夜で制作条件を練った。

 

[1]1〜5個の素数個(1、2、3、5)のひらがなを紙面空間に配列して具体詩をつくる

 例:「の」「はな」「しかく」「ゆめのなか」

    →1つの単語で(1文字で=「の」だけで)

    →2つの単語で(3〜8文字で)

    →3〜4つの単語で(6〜11文字で)

 

自分でやってみてわかったのだが、ひらがなの単語をランダムにちりばめるだけで、勝手に文字どうしが結びついたり、離れたりして、文らしきものが生成する。

クレーがアルファベットをばらばらと紙面にちらした《詩のはじまり》で示したことは、ひらがなでも生じるのだ。

具体詩の創始者だったオイゲン・ゴムリンガーがクレーの《詩のはじまり》を知っていたかどうかは不明だが、クレーのこの作品こそ、具体詩以前の具体詩といえる。

詩は、ある条件を整えれば、無作為でもできることに気づく(実際には「詩らしきもの」あるいは「詩のはじまり」が。)

実際、たまたま例とした「の」「はな」「しかく」「ゆめのなか」の4つの単語を構成する文字を適当に並べるだけで、詩的な文章が生まれる。これには驚いた。

 

具体詩

 

「ゆめのなかのはなのしかく」(夢の中の花の四角)

「しののめのゆなはかなくか」(東雲の湯女儚くか)

・・・

 

実際、学生たちの試作のなかには、かなりイケてる具体詩ができた。

ネットでの検索が飛躍的に向上した現在、「具体詩」と検索すればすぐに関連画像が見れる時代だから、文字配列の参考にした者もいるだろう。だが、それでも具体詩らしきものがたくさんできたことには驚いた。

もっとも京都や関西に具体詩をやる人は少ないと思うので、単発的な実験に終わる予感はある。

 

漢字を使う課題もつくったが、こちらは今回は「演奏」を取りやめた。

 

10年ほど前にもいくつかサンプル用作品をつくった。

「はい」という作品。孤独な実験だった。

具体詩

 

 

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