Minpaku : Le Musée national d'ethnologie

24 mai 2019, vendredi

 

前日の5月23日、はじめて五芸祭の開会式に出席した。

学校行事には極力関わらないでいたが、一回くらい参加しておくのもいいかなと思って。

挨拶する5人の学長たちのなかで女性は京芸の赤松玉女さんだけ。各大学の学生実行委員会の委員長も全員女子。

日本の美大の現状をかいまみれた。

 

24日は、14時からみんぱくで、次年度春の特別展「先住民の宝」への展示協力に関するミーティング。

先住民のオランアスリの森でのワークショップにわれわれを招待してくれたマレーシアのアーティスト、シュシ・シュライマンを、企画者の信田敏宏教授に会わせるためでもあった。彼女はもっかAIR尾道に滞在中で、小野環さんが連れてきてくれた。

FKSKのメンバー全員が信田先生と会うのもこれが初めて。

 

信田先生から頼まれた「先住民の宝」展の展示協力に関して、オランアスリの伝統的な建築技法を異なる素材でどう使うかを気に揉んでいたが、有形無形の「宝」を生み出す森の環境に関心があると言うと即理解下さり、展示はまかせたいと言われる。

展覧会としての統一性のことを心配すると、それも気にしなくていい、と。

これは俯瞰的な統一性など気にしない先住民的な精神で会場も構成したいということだろう。

水木しげるの漫画などといっしょに、展覧会場の内外にオランアスリのコーナーをつくることになる。

まだ現地を見てもいないのに、何か今までにない展覧会にしなければ、と責任を感じる。

9月に予定しているオランアスリの森での仕事によほど集中して取り組まねばなるまい。

 

あとで会場見学をかねて、コレクション展や企画展示棟などを案内いただく。

みんぱく

オランアスリのコーナーにある、森の精霊たちの木彫。木の種類がわからないが、南洋材らしい緻密な木肌だ。

水木しげるは彼らと森で出会ったのか。

 

企画展示棟だけでなく、その地下の大きな待合所兼仮資材置場も見せていただく。

ここは2009年の総合基礎で展示に使わせてもらった部屋だ。

あのときは上の会場で「千家十職」展、下が総合基礎の「具具ッ」展だった()。

空間のプロポーションが悪いし、大きすぎて使いづらいが、ほかのメンバーの反応が意外に肯定的で驚く。

 

屋外に壊れたトーテムポールがあるというので、見せていただく。

みんぱく

去年の「複数形の世界のはじまりに」展のまえに上野公園をフィールドワークしたが、あのときもトーテムポールの由来にみな興味津々だった。

何かが循環している。

 

それにしても、みんぱくの空間、とくに屋外は十分活用されているとはいいがたい。

新しい人の流れも生み出したいと夢想する。

 

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