deux rencontres

22 mai 2019, mercredi

 

13:30 

建築私塾を主宰する八木千恵さんと久しぶりに会って、いろいろお話する(イノダコーヒー三条本店)。

八木さんは、建築家と他ジャンルの人間の対話の場をオーガナイズする面白い活動をされていて、『漂流するアクアしんぶん』の編集も手伝ってもらっていた。

 

16:30

KUNST ARZTの前で久しぶりに柏原えつとむ先生とばったり遭遇する。

ちょっと話をしたいとお誘いを受けたので、もう閉館していた京都国立近代美術館南側の白川沿いの Au Temps Perdu でお茶を飲みながら、先日亡くなった関根伸夫さんのことなど話す。

柏原先生は多摩美時代、関根さんの一年先輩という。

 

ぼくと柏原先生の出会いは、自由工場時代にさかのぼる。

先生は当時勤めておられた京都精華大学の学生といっしょに、はるばる岡山の自由工場に来て作品展示をして下さった。

その後一度だけ京都精華大学でのレクチャーに呼ばれたこともある。

 

面白いことを言われていた。「ぼくは野心がない。好奇心しかない。好奇心だけでやってきた」と。

野心というのは、美術家として成り上がりたいというようなことだ。それは美術なり美術家なりのあり方への信奉を前提とする。

柏原先生は一貫してそうした信奉から距離をとり、自分の好奇心にあくまで軸足をおいて美術をやり通してこられた。

言うは易く行うは難しを貫いてこられた柏原先生の顔には、78歳になるというのに、みずみずしい少年の面影が残る。

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