Je me débarrasse des objets encombrants_1
26 avril 2019, vendredi
京芸の総合基礎の授業がはじまった。
今年は副委員長を仰せつかっているので、何かと忙しい。
だが助かるのは、自宅にたまっている使わない材料や廃材を、学生たちの制作材料として提供することで、やっかいなものを片づけられることだ。
デッキの下にたまっていた《Maison-Arche》(2011)の廃材をかたづける。
緑色のロールは、KUNST-ARZTの企画展「フクシマ美術」の出品作《見えない大地 invisible ground》(2016)の素材で、これは東北から取り寄せた汚染土壌仮置場用遮水シート。合わせると20mある。
これは芸大に持っていけない。
どこが引き取ってくれるだろうか。それとももう一度ひろげて展示する機会があるだろうか。
昨年、つちのいえのメンバーの伊藤真里衣が解体古民家からひきとってきた壁土も学生たちに提供する。
もちろん練り方、塗り方も伝授。
これらの素材や技術、芸大はこれから先、必要とするだろうか。
物質とつきあう芸術と芸術教育、芸術大学が、自然界や産業社会の物質循環ともつながり、新たな回路を開く日を夢見る。