atterrissage sur l'astéroïde: Ryugu

22 février 2019, vendredi

 

2月22日、7:29(JST)、はやぶさ2が小惑星リュウグウのLO8地点に無事タッチダウン着陸した。

高度20kmのホームポジションからの降下は5時間おくれたが、90cm/secと2倍の速度で降下し、予定より早く着いたという。

電波到着は19分かかるので、歓声があがったのは7:48。

サンプル採集のための弾丸も着地とともに発射されたことが確認され(温度上昇検知)、無事コンテナにリュウグウの表面の断片が納められ、まもなく計画通りの上昇も確認されたという。

新開発の技術がターゲットマーカーを使ったピンポイント・タッチダウン。

ターゲットマーカーは、惑星の表面に落とされたときにできるだけバウンドせず転がらず、お手玉のように、その場にベチャリととどまる。

殻の中に樹脂製のビーズが入っていて、それがランダムに動くことで衝撃を吸収する。4本の脚が回転をとめる。

そして表面ははやぶさ2のフラッシュを反射して光る。いわば光るお手玉灯台だ。

この灯台を頼りに6m四方の精度でタッチダウンする。

 

リュウグウの表面には、砂が舞い上がり、噴射時の黒い痕跡が残った。

新しい技術でもって人類が未踏の小惑星につけた痕跡。

プロセスを聞けば聞くほどユニークで、手探り感があふれている。

 

真の「目標」というは「点」なのだ。

この「点」に向けて、打ち上げから運行、惑星の形状把握、着陸地点の確定、降下、弾丸発射に至る膨大な検討と努力が多くの研究者・技術者によって積み重ねられ、計画の細部がそのつどきわめて執拗かつ綿密に遂行される。

点ははるか遠く、それへの到達がスリリングであればあるほど、人々の創造力を高め、意欲をつないでひとつにする。

そういうことがよくわかる。

 

小惑星リュウグウは、はやぶさの際のイトカワがS型(ケイ素系の岩石質)だったのに対し、C型、つまり炭素系であり、有機物や水を含む。小惑星には太陽系創生当時の原始の星間物質における元素組成の情報が残るが、C型では海の水の起源や生命の原材料に関わる情報が含まれる。

科学的意義はそこにあり、解明は科学者にゆだねられるが、そのための工学的技術的工夫の方に感動するぼくは、やはり根が技術屋なのかなと思う。

 

 

関連する記事
コメント
コメントする
トラックバック
この記事のトラックバックURL