installation pour la "fermentation"_1

28 - 29 jan 2018, dimanche

 

本当は27日から展示設営を始めるつもりだった。

だが、前日26日の東九条のシンポジウムで心の調子が狂い、この日は大阪には行かず、自宅での準備作業にあてた。

 

難題がたくさんある。今回2点の円盤を空中に同心円状に吊るす。

アルミを鍛金した直径2mの輪と、直径120cmの円形スクリーンだ。

 

plan

 

【難題1】打つ輪

1)4x8(125cmx250cm)、厚1.5mm、A1100(アルミ99%以上)を2枚、伏見の大岡商店から購入(12/28)。

2)サイズと形状の決定:直径2m、幅40cmに決定 <-- 超短焦点プロジェクターの投影面:直径120cmの円

<-- 画廊の天井高340cmと空間構造から取り付け方法に制約 →合わせの部分を加えて金属ハサミで切断(1/17)

打つ輪

打つ輪

合わせの部分は外側で8cmずつにした。

打つ輪

3)鍛金:住宅地のアトリエでは音がうるさいので、大学の体育館横で夕方に。

板をたたくときは、表は均質にたたいていくが、裏は平らになるよう要所要所に一打づつでよい。

打つ輪

1/18と1/23の2回に分けて作業。楽しい孤独な作業。芸大にいる間しかできないなと思いながら。
打つ輪

4)合わせ部分の整形:アルミの輪は半円状態のまま自分の車で運んで、現場で組み合わせるが、合わせる部分がむずかしい。

柱が貫通するように穴を開けねばならないし、合わせる部分がはね上がらないようにしないといけない。

現場ではあまり叩けないから、この時点で重なり部分を整えておく。

5)柱穴を開ける:現場で夕方までかかってアルミの《打つ輪》に柱の貫通孔を開ける。(1/28)

他方のジョイント部分をとめて回転させるやり方で穴を開けるつもりだったが、それは輪の軸と柱の軸が合っているときの話。

同心円の中心が柱の軸線より5cmほどずれているので、二つの半円パートをそれぞれの角度で柱に差し込んでから合わせる。

何度か切り直して処理が荒いが、大目にみる。

打つ輪

6)吊る:アルミの輪にはドリルで2mmの穴を開けておき、そこから針金を通してひねる。それで抜けなくなる。

ひねりの位置を調節しながら吊る高さを調節する。

アルミ板はたたいて固くなっているので、吊るポイントは少なくてすむ。穴は半円パートごとに真ん中と両端。

まず真ん中でぶら下げるように吊り、次に左右を順に吊って水平にする。

28日に針金で仮吊り。29日に1mmワイヤーで本吊り。

合わせの部分に穴を開けて、仮吊りの針金を取り、一本のワイヤーで吊る。

ワイヤーの先はアルミスリーブでつぶしてとめる。スリーブは見せたまま。

こうしてたった4本で2mの輪が吊れた。

いつものことだが、これらの作業はほとんど一人で行った。

 

このアルミ鍛金輪は底から見上げた甕の口のイメージだが、同時に金属が響きを感じさせることから創作を思い立った。

打つ作業で出る音がこもるわけではないが、槌の円い痕迹が無数に表面に残る。

細かな起伏のせいで見る角度によって光沢がかわり、水面を見上げているようにも見える。

制作中、いいタイトルを思いついたーー《打つ輪》。今回、ぼくがしているのは音と映像の「器」をつくること。2007年の「8つの課題」展のときの《打つわ》が進化した。
 

コメント
コメントする