écorcer le camphrier

30 mars 2020, lundi

 

楠

庭の楠にまた肌色のキノコが生えている。

気になって、京都樹木医会の松本茂さんに連絡を取った。

写真を送れというので、そうしたが、なかなか診断の返事が来ない。

樹木医の知り合いにたずねてくださっているらしい。

それによると、「ニクコウヤクタケと言われるきのこ」らしい。

害はよくわからないが、広がらないうちに取り除いた方がいいと言われたので、削除に乗り出した。

 

楠

 

楠

 

楠

 

楠

 

 

 

les cerisiers et le canal Takasegawa

28 mars 2020, samedi

 

崇仁テラスの大島桜の様子を見に行く。

桜さく崇仁テラス

手前の橋のたもとにも大島桜が植えてあり、ちらほらと咲いている。

桜さく崇仁テラス

テラス横の大島桜はまだこれから。

桜さく崇仁テラス

3月初めに崇仁高瀬川保勝会でつけてまわった「崇仁高瀬川博物館構想」のデモパネル。

中村伸之さんの依頼でぼくが10枚ほどデザインした。この辺りは生き物が豊かということを示す。

実際にここの高瀬川にはカモの家族が棲んでいる。

 

第2浴場の敷地に保勝会の資材置き場をつくる許可が降りたので、5月の連休中につくらないといけない。

6月には崇仁小学校の解体業者も決まるだろうからだ。

 

あらためて現地を裏の高瀬川から見る。

新幹線の高架の下。奥のJR高架の向こうはすぐ崇仁小学校=京都芸大テラスA。

柵の向こうが第2浴場。高瀬川の際に川掃除用具+テラス資材置き場をつくることになる。

 

崇仁第2浴場

左のJR奈良線とJR東海道線・新幹線のあいだに空き地が広がる。

屋形町という地名で、終戦後はバラックが密集していた。

崇仁に関わりだした5年ほど前はアパートが建っていたが、いつのまにか撤去され、通過もできない空き地になっている。

 

第2浴場脇に資材置き場がつくれるなら、いっそ浴場もデザインし直して、芸大と地域のためのアート銭湯にすることをふと思いつく。

 

Theater E9のあごうさとしさんから、10年後の東九条地区の姿を演劇で表現するプロジェクトの一員に誘われ、「井上事件」なるものを引き起こす造形作家の役をふられた。舞台上で何かつくってほしいと頼まれたが、やはり「事件」は不法侵入・不法工作だろうか。

ばかばかしいアイデアが湧いてとまらない。いいかげんに手を引かないと。

 

 

moins les activités humaines, plus active la nature

27 mars 2020, vendredi

 

新型コロナウイルスCOVID-19の感染者数、アメリカが85000人を越え(ジョンズ・ホプキンス大学)、中国とイタリアを抜いて世界最多になった。3月27日昼の時点で、世界の感染者数は53万人以上、死者24000人以上(時事.comニュース)。

原因や対策についてはさまざまな情報が飛び交っているが、外出禁止など人間活動の抑制が招いたことについては、経済面・社会心理面の影響以外の情報はそれほど多くない。

個人的に興味深いのは、大気汚染の減少と自然の勢力回復だ。NASAとESAの大気汚染監視衛星の観測によれば、北京や上海、香港などの各都市でNO2濃度が大幅に減少したという()。

人影が消えたエリアでは、動物たちがのびのびと活動している。休館中のテキサスの水族館をフラミンゴが歩き回り、ふだんは人で埋め尽くされるペルーの海岸は鳥たちで埋め尽くされ、ピューマがサンチアゴの町中を歩き回る(27日の国際放送・オーストラリアABCから)。

ウイルスを人間に媒介するとして野生動物が敵視されているが、野生の自然が人類によって追いつめられて病むとき、人類もまたコントロール不可能な病いに犯されることを今回の事態は示している。

10年ほど前から人間活動が自然環境にもたらすインパクトが科学的に研究されている。(

現在は人間だけでなく、人間、動物、環境の「健康」を同時にとらえるOne Health(ワンヘルス)という考え方が国際的な主流になっている。

この惑星の上ですべては地続きということだ。

 

それにしても春からの総合基礎のテーマを「この惑星の上で」としたのは昨年秋。まさか実際にそういう事態になるとは。

 

●課題テーマ:「この惑星の上で」 
惑星 Planet の語源はギリシア語のプラネテス πλανήτης (さまよう者)。天動説の時代にそう呼ばれた星に私たちは住んでいる。私たちは星とつながっているか。この星の芸術を求めてさまよう者(プラネテス)がここに集い、歩む手がかりを共に探す。

 

世界中でコロナウイルスが引き起こした社会変化へのさまざまな反応が起きている。

自分としては、硬軟とりまぜて人間社会と自然の境界部分に注目していきたい。

 

ヴェネチア

「ひとけのなくなったヴェネチアでは水が澄んで、ヴィトンのカバンが泳いでいる」という記事()。

 

 

musée blanc éclairé par le soleil

19 mars 2020, jeudi

 

明日からの「崇仁テラス」設営準備で、資材チェックに崇仁小学校へ行く。

ちょうど明日(3/20)から芸資研の佐藤知久先生らが尽力する「崇仁小学校展〜記憶のひきだし/見返りすうじん」が始まる(〜月末)。

総合基礎研究室の新旧スタッフ3人による「ギャラリー崇仁完成見学会」は14日から始まっている。

ひとけは少ない。

 

小学校入り口を入ってすぐの階段下スペースの壁に、「はく ぶつ かん」と書かれたパネルが掲げてあるのに気づいた。

はくぶつかん

よく見ると、「ビオトープ博物館」と書かれた文字が白く消えている。

だから太陽なんだろうが、このパネルは、壊される小学校の記憶の継承を訴えるミュゼオロジー(博物館学)的(あるいはアーカイブ的)発想の展覧会を串刺しにしている。

文物の保存を図る博物館は通常、人工照明に支配されている。

それが太陽光で照らされるとは、博物館が破壊され、保存されるべき文物が野ざらしになっていることを示唆する。

それが白いというのも、「白」が髑髏の象形文字で、外に遺棄され光にさらされて朽ち果てていくさまに符合する。

実際に崇仁小学校のビオトープは学校閉鎖からまもなく滅んでしまった。

モノをじわりと焼き尽くす太陽光が支配する「博物館」は、近い将来、滅びゆく人類文明が展示される「明るい場所」になる。

その場所に人はいない。文字だけが踊る。

さらにパネルのドットが「デジタル」を意味しているとすれば、これはもう作者なき作品とも解釈できる。

このパネルは芸大の資料館に「保存」されるだろうか? それとも建物とともに瓦礫になるだろうか。

 

屋上に上がって鴨川を見る。

崇仁小学校
崇仁小学校

崇仁小学校の校舎は今年夏以降に解体される。

この眺めは、銅駝美術工芸高校の新校舎が竣工するまで、工事関係者以外は見れなくなるだろう。

 

崇仁小学校

伊達伸明さんがつくったミカエルがJRに向って手をふっている。

 

思えば、最初のstill moving(2015)に参加したことから、崇仁地域の動きに巻き込まれていった。

グラウンドの轍を見ながら、行き当たりばったりの自分の歩みを「見返る」。

 

崇仁テラス

明日からのテラス設営にそなえて柱を補修する。

 

 

com-position aujourd'hui 200223

23 février 2020, dimanche

 

本日のコン・ポジション

淡路駅のカルカヤ

淡路駅のカルカヤ

#江之子島の雑草(大阪市西区江之子島2丁目1)

 

阿波座駅7番出口を出たところの阪神高速の橋脚の根元に、立ち枯れた雑草のかなり大きな株がひとつ。

金網で人が近づけなくなっているので、刈り取られずにすんでいる。

com(共に)position(位置する)にふさわしい光景にちょっとうれしくなる。

 

雑草はメリケンカルカヤと思われる。

メリケンカルカヤは、北アメリカから外来したイネ科の多年草。

茎が地際で枝分かれしてして株になり、高さ50〜100cmの大株となる。9月〜10月頃、茎全体に穂をつけ、種子はわずかな風で広範囲に散布される。根が地中にしっかりと生えるためなかなか手では抜くことができず、対処が難しい雑草だそうだ。

何よりの特徴は、こんなふうに立ち枯れしたまま春までみにくく残り、また新しい茎を出すことだ。根元をよく見ると、すでに緑の葉が出始めている。

 

Google mapで2016年秋に撮られたストリートビューに元気な姿が写っている。

金網が設けられたときから根付いたのだろう。

立入禁止区域は都市に自然が入り込む<孔>なのだ。

だがその自然も野生の自然ではなく、人間が生み出すグローバルフローによってかき乱された自然だ。

メリケンカルカヤは「要注意外来生物」と指定されている。

阿波座駅のカルカヤ

Google mapのストリートビュー(2016年10月)から